世界一間抜けな「英雄」の死
また、朝日新聞に馬鹿げた記事が載っている。
元外務省の奥克彦参事官(後に大使、享年45)の「死」だ。
「防弾チョッキ着けないのかい?」。首相補佐官だった岡本行夫(62)は、バグダッドで奥に聞いたことがある。奥はイラクを駆け回り、病院や学校の支援策を練っていた。「岡本さん、防弾チョッキを着けると言うことは『あんた、おれを狙っているんだろう? おれはそう思うから防弾チョッキを着けているんだよ』という意思表示でしょ。それじゃあ、イラクの人と本音の話は出来ないですよ」
奥参事官は03年11月何者かに襲撃されて死亡した。
記事は奥参事官を「死んで英雄になったんではなくて、英雄が死んだんです」と持ち上げる。
馬鹿な話だ。少なくとも、俺は防弾チョッキを着た警官と本音の話が出来るぜ? 間違いなく、簡単に。
「防弾チョッキを着て話し合いに臨む」と言うことは、相手から気にくわないことを言われたら、射殺する、と言うことかい?! 全く違うだろう? むしろ、真実は逆だ。相手が例え暴力に出てきても「話し合い」の態度を崩さない、と言う意思表示だ。
こういう馬鹿を「単細胞の向こう見ず」と言う。死んだ人に悪口は言いたくないが、今後のことがある。事実ははっきり言っておかなければ。
奥参事官の間抜けな言葉がある。「人間にはプロアクト型とリアクト型がいる。まず、自分で行動してみよう、責任は自分で取ればいいと考えるのが能動型のプロアクト。他人が動くのを見極めて、責任も分散しようとするのが受動型のリアクト。僕は、典型的なプロアクト人間です」。
頭でっかちで現実を知らないエリートがほざきそうな、典型的なアフォな言葉。この言葉を自ら言うことで自分自身を「英雄」と宣言している。死んで当然。死ぬが必然。
「まず、自分で行動してみよう、責任は自分で取ればいいと考える」。これを、日本語の単語一つで置き換えると「猪突猛進」。単なる猪って言うことだね? 単細胞の。
「他人が動くのを見極める」と言うことは、孫子の言葉を借りれば「敵を知り己を知れば百戦危うからず」。物事を成し遂げるには、絶対に必要なアクション。
「動中の動("Mobilis In Mobili"」とは、「他人が動くのを見極め、自分が他人からは予期されない方向に動き勝利すること」、と言っても過言でない。
まったく、こんな明白で馬鹿げた事を朝日新聞の編集部に説教しないと行けないとは夢にも思わなかったぞ!(怒)
同日追記:
こんなアフォな話でこの項を終わりにするのももったいない。「他人が動くのを見極めた」、アジア太平洋戦争での最大の「英雄」の話をしよう。
ある程度、アジア太平洋戦争を知るものには、「ミッドウェー海戦」で帝国海軍が正規空母四隻を失うことで敗戦が決定的になったことを知っているだろう。また、帝国海軍の暗号が米国側に解読されていたことを知っている者も少なくないだろう。だが、米国の救国の英雄は、まさに奇抜な発想の持ち主だった。「暗号を解読する」と言うことは技術的な困難は伴ってもさして奇抜な発想ではあるまい。泥棒が、侵入する家屋の家の鍵を開けようとする発想と変わらない。
米国側は帝国海軍の暗号を解読し、「AF」なる目標に帝国海軍の攻撃があることを情報として掴んでいた。しかし、肝心な「AF」がどこなのか判らず、苦慮していた。どんな高度な暗号解読技術を用いても、原文が「AF」であればそれ以上の情報はまるで判らない。そこに、米国を救った救国の英雄である、今日ではほとんど無名な青年将校が奇抜なアイデアを出した。
この、現在の米国でも完全に忘れ去られているであろう、アジア太平洋戦争の救国の英雄、青年将校ジャスパー・ホームズは、ミッドウェイ島の基地司令官に対して、ハワイ島に向けた、「海水のろ過装置の故障により、飲料水が不足しつつあり」といった緊急の電文を英語の平文で送信するように伝えた。「平文」とは「暗号」によらない、誰にでも内容が判る通信である。ちなみに、オアフ島、ミッドウェイの間には海底電信もあり、「平文」であっても、海底電信を用いて通信すれば日本軍に内容を知られることはなかった。
彼は、あえて無線でこの通信を行わせることにより、帝国海軍がこの通信を傍受して、「米軍はミッドウェー方面について全く警戒していない(「平文」を用いた通信であるから。)」、「飲料水不足により、ミッドウェー島の攻略は容易」と錯覚することを完全に洞察したのだ。彼は、帝国海軍と言う「敵」について、その本質を知っていたのだ。つまり、「帝国海軍は『暗号』によらない『平文』による通信について、全くの無防備」と看破していたのだ。その結果、、「AFは真水不足という問題あり、攻撃計画はこれを考慮すべし」と言う、帝国海軍の暗号が解読され、「AF」=「ミッドウェー島」と確定された。この結果、米軍は「来ることが判っていた帝国海軍」を見事に撃破した。
さて、この項の最後に、僕の「暗号技術」の一つである。「テキストスプーフィング」が最初に生まれた通信文を紹介しよう。これは、「綾瀬」の言葉である。
「わたしも小さなサボテン、育ててみようかな〜?」
これは、れっきとした暗号文である。この通信文の本当の内容は、
「このフォーラムのオーナー、『美しさは足の裏まで拘る』なんて言っているけれど、完全な勘違いじゃない? まるで馬鹿!(笑) あなたが言いたいのは『美しさとは他人を思いやる気持ち』だよね?」
と言うメッセージである。どんなに暗号解読の数学が進歩した所で、この「暗号」は破れまい?(爆)
「テキストスプーフィング」とは、表に書かれる「暗号文」の情報量より、裏に潜ませたメッセージの情報量の方が遙かに大きい。数学的に言うとこれは「不可能」な通信である。
「テキストスプーフィング」の原理とは「ネットワークの端点と端点が同じ心理基盤を共有するとき、つまり、同じ情報量を共有するとき、少ない情報量を用いて多量の情報量の通信が可能である」と言う原理に基づいている。
そして、この「テキストスプーフィング」の気の利いていることは、仮に第三者が「裏に潜ませたメッセージ」を解読した所で、暗号文は平文であり、平文として以上の意味について文句を付けられない、と言う所にある。つまり、「綾瀬! 『小さなサボテン、育ててみようかな〜?』ってわたしに対しての皮肉? 怒るわよ?!」、な〜んて絶対に言えない事だ(爆笑)。